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懐かしの看板

 1970年頃、西銀座の店舗が隣家の洋食屋からの出火に遭い店舗の移転を余儀なくされた話は当店の沿革の最後に書いたとおりである。この西銀座の店舗では電飾看板に、当時としては珍しいレンズ式ガラス板(英国から取り寄せた)を利用していた。このガラス板を入手するのにあたっては大変な苦労をしたものだ。しかし、この板を使うことで中からの光が拡散し、非常に明るい看板だった。
 出火後の店舗取り壊しの折「捨てるにはもったいない」と当時高校生だった顧客のCさんが引き取ってくれていた。
 最近、当店のホームページ(沿革)にこの頃の店舗の入り口付近の写真を掲載したところ「あの看板は今でも保管してある」と当時からの彼の友人で、現在もよく来店されるYさんから報告があった。Yさんがこの看板を引き取ってきてくれ、私の元へ返還されてきた。実に30数年ぶりの里帰りである。よくぞこんなに長い間保管してくれていたと、大変嬉しく思うとともにさまざまな思い出を懐かしんでいる。

30数年ぶりの看板との再会に喜ぶマスター


 せっかくなのでこの看板を再利用する手はないかと、レンズ式のガラス板の特長を生かすため最近できた照明用のLEDを取り入れた電飾看板をただいま製作中である。近々、店舗に設置できると思うのでその際にはまたこの場で報告しよう。

 さてこの看板、先日、店の入り口に設置した。照明の点灯にはもうしばらく時間がかかりそうである。

30数年ぶりにランブルの店頭に設置できた看板